土地の価格について~時価とは~

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土地の価格について~時価とは~

2020/09/18

前回は「公的な価格」について詳しく説明しましたが、今回は「市場価格(時価)」について詳しく説明します。

 

 時価とは、一般的にその時々の市場で成立する価格(市場価格)をいいます。

 

 しかし、不動産市場においては供給が限られ、それぞれの不動産がそれぞれの顔を持ち個別性が強いため、不完全な市場で価格が形成される場合が多く、その時々の需給関係で価格が形成されるのが通常です。
   売買価格も隣同士の土地であっても価格はまちまちで、情報が狭い範囲にあったりして不完全な市場の中で不動産の価格は存在しています。
   土地の価格は売り手と買い手が納得していれば成立しますが、果たして当該価格が適正な価格かどうか、疑わしいのが現実です。

 

 土地は不動産業者が中心となって流通しています。
 土地を売りたい人が不動産業者に自分の土地の相場を質問した時に「この地域の相場(価格水準)は坪当たり20万円~25万円で多く取引されているので、そのあたりがあなたが所有している土地の値段ですよ」と業者から回答され、それを基に坪当たり25万円で取引すると、これが土地の市場においては一般的な時価ということになります。
   これらのことから考えますと、土地における時価とはその時々に成立した市場価格でありますが、当該価格が適正な価格とは断言できないのです。

 市場価格は終局的に需給バランスがとれた状態に収斂した均衡価格で1点に集中しますが、土地の時価は市場の不完全性から生じる歪みがあり、1点に集中することは珍しくその価格には幅があり、それが不動産業者等がよくいう相場なのです。

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